【はじめに】退去費用で困っているあなたへ
「賃貸の退去費用、高すぎない…？」
長年住んだ愛着のある部屋を退去するとき、高額な請求に驚いた経験はありませんか？
私も先日、まさしくその状況に陥りました。数十万円の見積もりに頭を抱え、途方に暮れましたが、諦めずに交渉した結果、なんと20,000円もの減額に成功！
この経験を活かし、同じように退去費用で困っている方々の力になりたいと思い、この記事を書きました。
退去費用の基礎知識から、具体的な交渉術、そして私の体験談まで、余すことなくお伝えします。
【関連記事】退去後の引越し費用を節約したい方は、以下の過去記事をご覧ください。
なぜ退去費用は高額になるのか？原状回復義務の落とし穴
まず、なぜ退去費用が高額になるのでしょうか？
その理由を理解することで、対策を立てやすくなります。
- 原状回復義務とは？
- 賃貸契約には、通常「原状回復義務」というものが定められています。
- 「原状回復義務」は、借りた部屋を元の状態に戻して返す義務のことです。
- ただし、国土交通省のガイドラインでは、経年劣化や通常の使用による損耗は、賃借人の負担にはならないとされています。
- 高額請求の落とし穴
- しかし、悪質な業者はもちろんのこと、知識不足や早く退去の手続きを進めたいと考えている管理会社は、経年劣化や通常損耗まで請求してくることがあります。
- 特に、壁紙の張り替えやハウスクリーニング代は高額になりやすいので注意が必要です。
退去費用の内訳を徹底解剖！項目別の交渉ポイント
退去費用には、様々な項目が含まれています。
それぞれの項目について、妥当な金額なのか、交渉の余地はあるのかを見極めることが重要です。
- ハウスクリーニング代
- 部屋全体の清掃費用のことです。
- 金額は、広さや汚れ具合によって異なります。相場を調べて交渉しましょう。
- 壁紙の張り替え代
- タバコのヤニやペットの傷など、故意または過失による汚れや損傷がある場合は、負担が必要となる場合があります。
- 畳の表替え代
- 畳も壁紙と同様に、故意または過失による損傷がある場合に負担が必要となる場合があります。
- フローリングの補修代
- 今回、私が最も苦労したのがこの項目です。
- 以下の写真を見ていただくとわかるように、小さな傷やへこみがいくつかありました。
- これに対し、管理会社から40,000円の見積もりが出されました。
- その他
- その他にも、エアコンクリーニング代、水栓の交換代など、様々な項目があります。
【体験談】20,000円減額に成功！交渉の全ステップ
さて、ここからは私の体験談を交えながら、具体的な交渉術をお伝えします。
- まずは冷静に明細をチェック！
- 業者から提示された見積もりを隅々までチェックし、不当な請求がないか確認しました。
- 特に、経年劣化や通常損耗と判断できるものについては、積極的に交渉する姿勢を示しました。
- 証拠写真を活用！
- 上記の写真を見ていただくとわかるように、フローリングの傷は小さなものでした。
- これらの写真を証拠として提示し、「通常の使用で発生する程度の傷であり、原状回復義務の範囲外である」と主張しました。
- 国土交通省のガイドラインを武器に！
- 国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」は、賃借人の強い味方です。
- このガイドラインを参考に、自分の主張を論理的に展開しました。
- メールで交渉！
- 業者との交渉はメールで行いました。以下は、実際に送ったメールをブログ用に一部変更したものです。
件名：退去費用について
〇〇様
いつもお世話になっております。
フローリングの傷の件、写真を見せて頂きありがとうございます。
確かに、傷があることは確認できましたが、正直なところ、これらの傷が私の過失によって生じたものなのかどうか、判断が難しいと感じています。
もちろん、故意に傷つけたわけではありませんし、できる限り綺麗に使っていたつもりです。
つきましては、大変恐縮ではございますが、これらの傷につきましては、経年劣化や通常損耗としてご考慮いただき、修繕費用の一部をご負担頂けないでしょうか。
例えば、修繕費用の半額をご負担させて頂くという形ではいかがでしょうか。何卒、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 粘り強い交渉！
- 交渉は決して簡単なものではありませんでしたが、諦めずに粘り強く交渉した結果、最終的に20,000円もの減額に成功しました。
退去費用で困らないための予防策！入居前から退去後まで
退去費用で困らないためには、事前の対策が重要です。
- 入居時の写真撮影
- 私はできていませんでしたが、最初入居するときに、部屋の状態を写真に撮っておきましょう。
- 退去時に、入居時からの変化を証明する証拠となります。
- 契約書をしっかり確認
- 賃貸契約書を隅々まで確認し、原状回復義務に関する条項を理解しておきましょう。
- 特に、特記事項は重要です。「国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』には○○と書いているが、この物件は○○とします。」と書いている場合、特記事項の内容が優先されます。
- 日頃からの丁寧な使用
- 日頃から部屋を丁寧に使用することで、退去時の費用を抑えることができます。
- 退去時の立会いに参加
- 退去時の立会いには必ず参加し、部屋の状態を一緒に確認しましょう。
- 退去費用に影響するところはどこかを説明してもらい、該当箇所の写真を撮りましょう。
- 疑問点はすぐに質問
- 見積もりの内容や金額に疑問点があれば、すぐに質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
【まとめ】諦めずに交渉すれば、必ず道は開ける！
いかがでしたでしょうか。
退去費用が高額で困っている方は、是非本記事をご参考にしてください。
記事にも書きましたが、交渉にあたっては、国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』は必読です。事前に読んだうえで、諦めずに交渉しましょう。
私のように交渉に成功して、「○○万円節約できました！」と喜びの声が増えれば嬉しいです！
ではまた！
